GPSの基本的な使用方法です。
スタティック測量では、GPS受信機を3〜6台程度使用して同時に1時間程度観測をします。
この場合の精度は±5mm+2ppmとかなり正確な測量を行うことができます。
そのため、スタティック測量は基準点測量のような高い精度を必要とする測量に使われます。
また、GPS観測の場合、測点間の視通を特に必要とせず、観測距離も長い(1周波タイプで10km以内、2周波タイプでは100km以上も可)ことから、現場に点を落としたいけれど近くに適当な基準点がないといったときでも、GPS観測が可能な基準点があれば、そこからダイレクトに座標を落とすことができます。
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○基準点測量
−1次網・2次網
−4等三角
−図根三角
−図根多角
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○その他の測量
−トンネル基準点
−地滑り計測
−送電線設置
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GPS観測を行う上で、観測に時間がかかる・現場で座標が得られないといったことが悩みの種でした。RTKはこれらのことを解決した、画期的な技術です。
RTKでは、既知点に設置したGPS受信機のデータを無線機で送信し、移動局ではデータを受信しながら観測を行います。
移動局の受信機ではリアルタイムに基線計算を行うため、現場で座標を確認しながら測量することができます。この技術により、GPS観測がこれまで抱えていた悩みを解消し、GPSの作業効率を飛躍的にアップさせることに成功しました。
RTK観測の精度は±2cm+2ppmとスタティック観測に比べると若干劣るため、基本測量や次数の高い公共測量(1・2級基準点)に使用することはできませんが、国土交通省国土地理院の「RTK-GPS測量を利用する公共測量作業マニュアル」によってRTK観測を3・4級基準点測量に使用することが可能になりました。
1点あたり数十秒の観測で3・4級基準点測量を行うことができるため、作業効率は飛躍的にアップします。
RTK観測の用途は基準点測量だけでなく、応用測量(土木測量)・深浅測量でも活躍します。
あらかじめ計算された座標を元に、誘導(杭打)作業・横断測量等を効率的に行うことができます。
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・土量管理
・地形測量
・出来型管理(造成など)
・深浅測量
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従来のRTKでは、測量地域に既知点がない場合は、スタティック測量で基準点を設置する必要がありました。しかしネットワーク型RTK測量では、国土地理院が運用している電子基準点を利用して行うシステムです。
RTK観測の精度は±2cm+2ppmとスタティック観測に比べると若干劣るため、基本測量や次数の高い公共測量(1・2級基準点)に使用することはできませんが、国土交通省国土地理院の「RTK-GPS測量を利用する公共測量作業マニュアル」によってRTK観測を3・4級基準点測量に使用することが可能になりました。
1点あたり数十秒の観測で3・4級基準点測量を行うことができるため、作業効率は飛躍的にアップします。
全国にある電子基準点データを測量協会のサーバーよりデータ配信会社のサーバーに転送 |
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観測者は、移動局(GPS)を起動して、配信会社に携帯電話にて接続。接続が完了すると、
単独測位(精度は10m程度)による位置情報が送信される。 |
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位置情報サ−ビス会社のサーバー内で観測者の位置から最適な3点を選択。 |
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選択した3点の電子基準点の観測データから、観測者から送信された位置における
GPSの受信データを計算し、RTKの補正情報を作成し、観測者に送信する。 |
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観測者は任意の点における観測を行うと、実在しない仮想の基準点との間で計算が行われ、
座標を得ることができる。 |
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・土量管理
・地形測量
・出来型管理(造成など)
・深浅測量
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DGPS(ディファレンシャルGPS)はカーナビ等で利用されているGPSの測位方式(PointPositioning)を元に、海上保安庁の電波灯台からの補正情報(中波ビーコン使用)を利用することで、手軽に比較的高い精度の測位を行う技術です。
精度は±1m程度と測量に利用するには充分ではありませんが、公園台帳整備・防災計画・都市計画等GIS関係の調査業務,稀少生物・植生境界調査,深浅測量等精度を必要としない測量etc・・・様々な使用法が試されており、GPSの新しい利用法として注目されております。
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